この記事の結論

  • 団信=実質「残債と同額の死亡保険」。家を買った瞬間、保障は数千万円増えている
  • 独身時代の生命保険をそのまま払い続けるのは、典型的な二重払い
  • 遺族には「住居費のかからない家」が残る。必要な保障は買う前より確実に減る

団信は「ついてくる巨額の死亡保険」

ローン残債3,000万円の人が団信で持っている死亡保障

実質3,000万円

団信=亡くなったら残債がゼロになる保険(民間ローンは原則セット・保険料は金利に含む)。家を買った瞬間、死亡保障は自動的に数千万円増えています。

ここに気づかず独身時代の死亡保険をそのまま払い続けている家庭がとても多い。 YouTubeプレミアム+Apple Musicの構図、しかも月数千円〜1万円超です。

家を買った後、死亡保障はいくら要る?

遺族に必要なお金誰がカバーするか
住居費(ローン返済 or 家賃)☂️ 団信(残債ゼロ+住める家が残る)
日々の生活費🏛️ 遺族年金が相当部分+配偶者の収入
子どもの学費🏛️ 遺族年金・児童手当等+不足分だけ保険
葬儀などの一時金🏦 貯蓄で足りる規模
ポイントは、住居費という最大の固定費が団信で消えること。

民間の保険で埋めるのは「生活費+学費」のうち遺族年金と配偶者の収入で 足りない部分だけ。買う前に設計した保障額のままなら、ほぼ確実に過大です。

団信には、生命保険と違うところがある

「実質3,000万円の死亡保障」と書きましたが、まったく同じものではありません。見直す前に、違いを知っておく必要があります。

団信民間の死亡保険
受取人金融機関(残債の返済に充てられる)指定した遺族
使い道選べない。ローンが消えるだけ自由。生活費にも学費にも使える
保障額残債と同額。返すほど減る契約した額のまま
保険料控除対象外一般生命保険料控除の対象
やめられるか完済まで外せないいつでも解約・減額できる

団信のお金は現金として遺族の手に入りません。消えるのは住居費だけです。だから生活費と学費のぶんは、 別に用意しておく必要があります。「団信があるから保険はゼロでいい」 とはなりません。

いくら減らせるのか

買う前に3,000万円の死亡保障に入っていた人が、 団信の分を差し引いて1,000万円まで減らしたとします。

死亡保障を3,000万円から1,000万円へ減らした場合

約 180万円

35歳男性・収入保障型のめやすで月5,000円の削減。30年続ければこの額になります。

試算の前提

  • 保障額を2,000万円ぶん減らした場合の、一般的な保険料水準からの概算
  • 実際の金額は年齢・性別・健康状態・商品の種類で大きく変わります
  • 特定の商品を前提にした試算ではありません

ペアローンだと話が変わります

夫婦でそれぞれローンを組むペアローンの場合、団信もそれぞれの残債にしかかかりません。片方が亡くなっても、消えるのはその人のローンだけです。

2人で5,000万円を半分ずつ借りたなら、残るのはもう片方の2,500万円。この分は自分で備える必要があります。連帯債務型で「夫婦連生団信」を選べる場合もありますが、 その分の上乗せ金利がかかります。

ペアローンで「団信があるから安心」と考えるのは危険です。残るほうのローンと、減る世帯収入。 この2つが同時に来ます。

今日できる見直し3ステップ

①ローン残高を確認(=団信の保障額)。②いまの死亡保険の保障額と月額を書き出す。 ③足りない分だけを掛け捨て(定期・収入保障)で残す——月数千円、30年で数百万円変わります。 そもそも要るかの考え方は保険は結局、要るのかへ。

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※解約の前に:持病があると入り直せない場合があります。減額という中間の選択肢も。