
商品は勧めません。やめ方から考える保険の話
その保険、
本当に要る?
日本の世帯は平均で年37.1万円、30年で1,100万円超を払っています。
医療費の自己負担には公的制度の「天井」があります。公的保障を先に数えたうえで、入っている保険を1件ずつ「継続・見直し・解約検討」で正直に判定します。
4ステップ・3分・登録不要
特定の商品は一切出てきません
Facts
判定のよりどころ
払いすぎの現実
年37.1万円
世帯あたりの平均払込保険料(生命保険文化センター調査)。家計の見直しで最初に切るべき固定費です。
医療費には天井がある
月9万円前後
高額療養費制度による自己負担の上限(年収約370〜770万円の場合)。医療費100万円でも全額は払いません。
天井がない損害もある
9,521万円
小学生の自転車事故に下った賠償額(神戸地裁2013年)。保険が本当に要るのはこちら側です。
この診断は保険の種類についての一般的な情報提供であり、特定の保険商品の推奨・勧誘・募集ではありません。解約・加入の前に、契約内容(解約返戻金・持病・告知)を必ずご確認ください。
How we judge
どういう基準で判定しているか
世帯が保険に払っているお金は年平均37.1万円、30年で1,113万円を超えます。それだけ払うものの判定基準が ブラックボックスでは意味がないので、何をどう見て「継続・見直し・解約検討」を出しているかを全部公開します。売る商品がないので、隠す理由がありません。
01貯蓄型 — 中身が2つに分かれるので、まず解約を検討
終身保険(貯蓄型)
解約を検討
「保障」と「貯蓄」の抱き合わせは、どちらの機能でも割高になります。保障は掛け捨てで安く買い、増やすお金は自分名義の運用に分けるのが原則。ただし途中解約は元本割れすることがあるので、解約返戻金の額を確認してから判断してください。
変額保険・外貨建て保険
解約を検討
運用の成果が保険の中に閉じ込められ、手数料の内訳が外から見えません。同じ運用を保険の外でやれば、コストも成果も自分で確認できます。判定の理由は終身保険と同じです。
学資保険
解約を検討
教育費の準備と、親が亡くなったときの保障を1つにまとめた商品です。必要保障額は下の計算で別途出せるので、準備と保障は分けたほうが金額を調整できます。
個人年金保険
解約を検討
老後資金づくりを保険の形で行うものです。掛金が所得控除になる点は有利ですが、同じ所得控除ならiDeCoのほうが枠も運用の選択肢も大きくなります。
02医療・がん — 公的保障と貯蓄しだい
医療保険・がん保険
貯蓄200万円が分かれ目
高額療養費制度があるため、医療費の自己負担は1ヶ月あたり約8.58万円+食事代などで頭打ちになります(年収 約370〜770万円の区分)。貯蓄が200万円以上あれば数ヶ月の入院にも自分で耐えられると判定し、解約を検討する側に置きます。
(貯蓄が少ない場合)
最低限なら持つ
貯蓄が100万円に届かないうちは、貯蓄ができるまでのつなぎとして持つのは合理的です。ただし日額を抑えた掛け捨ての安いもので十分で、特約を盛った高い保険料なら見直しの余地があります。
就業不能保険
働き方で正反対
会社員には傷病手当金(給料の約3分の2を通算1年6ヶ月)と障害年金があるため、まず公的保障で足りない期間と金額を確かめます。一方、自営業・フリーランスには傷病手当金がないので、持つ意味が大きい保険だと判定します。
03死亡保障 — 遺す相手がいるかどうか、だけ
定期死亡保険・収入保障保険(子どもがいる)
継続
子どもが独立するまでの遺族保障は、貯蓄で代えられない数少ない保険です。掛け捨てで持てているなら正解。ただし遺族年金で相当部分がまかなわれるので、保障額が過大になっていないかは確認したほうがいいです。
(配偶者のみ)
保障額の見直しを
配偶者が働ける、または遺族年金で足りるなら、大きな死亡保障は不要な場合が多くなります。共働きなら減額・解約も選択肢です。
(独身)
原則不要
死亡保険は「自分の収入で生活している人」を守るためのものです。扶養する家族がいないなら、葬儀費用の準備以上の保障は要りません。
04迷わず持つ — 自己負担に天井がないもの
個人賠償責任保険
継続
自転車事故で約9,521万円の賠償を命じた判決があります(神戸地裁 2013年)。医療費と違い、賠償には高額療養費のような上限がありません。月150円前後で1億円級をカバーできる、費用対効果がいちばん高い保険です。家族全員が対象かだけ確認を。
火災保険・地震保険
継続
起きたときの損失が貯蓄で耐えられない規模になるため、保険で持つのが原則です。地震保険料は所得控除の対象にもなります。不要な特約が付いていないかだけ見直します。
自動車保険(対人・対物)
継続
対人・対物の賠償は青天井なので無制限で持つのが原則です。一方、車両保険の範囲は車の価値と貯蓄しだいで見直す余地があります。
判定の背骨は3つです。①「保障」と「貯蓄」は混ぜない、②公的保障を数えてから民間保険を足す、 ③保険は「貯蓄で耐えられない損失」にだけ掛ける。 このサイトは保険の種類についての一般的な情報提供に徹していて、特定の商品・会社は 扱いません。数字は高額療養費が2026年8月改定、保険料の平均は生命保険文化センターの 全国実態調査によるものです。最終的な判断は、加入中の証券の実額を確認したうえで行ってください。
読みもの
このテーマの解説記事
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よくある質問
- 利用は無料ですか?保険を売りつけられませんか?
- 無料です。このサイトは特定の保険商品・保険会社を一切勧めません。判定はすべて「保険の種類」の一般論です。
- 「解約検討」の根拠は何ですか?
- 3つの原則で判定しています。①公的保障(高額療養費・遺族年金・傷病手当金)を先に数える、②保険は「起きたら貯蓄で耐えられない損失」だけに掛ける、③保障と貯蓄は混ぜない(投資と保険の分離)。
- すぐ解約していいですか?
- 2つだけ先に確認してください。①貯蓄型は解約返戻金がいくらか(時期で大きく変わり、元本割れもあります)、②持病があると同じ条件で入り直せない場合があります。減額という中間の選択肢もあります。
- 必要保障額の計算はどのくらい正確ですか?
- 概算です。生活費は現在の70%、遺族厚生年金は年収の約10%/年という簡易式を使っています。正確な遺族年金額は家族構成・加入歴で変わるため、実行前に年金事務所などでご確認ください。
- 誰が運営していますか?
- 1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を持つ個人が運営しています。保険の販売資格を持たず、販売手数料も受け取っていません。